高校時代に物理で赤点をとったけど相対性理論を勉強するよ!

相対性理論について学んだことや考えたことのメモです。コメント歓迎。

全微分

微分というのがよく分からない.
ネットで調べてみても色々に書いてあって統一性がない.
「解析概論」を読み返してみよう.

とりあえず, 式から分かることをまとめてみる.

xy についての 2 変数関数 f(x,y) について
\displaystyle df = \frac{\partial f}{\partial x}dx + \frac{\partial f}{\partial y}dy
を, 関数 f(x,y) の全微分と呼ぶ, らしい.
場合によっては変数に t を含んでいたりして, 全体を t で割ったもの \frac{df}{dt} も全微分と呼ぶとか何とか.

\frac{\partial f}{\partial x}x, ya, b を代入したものを
\displaystyle \left.\frac{\partial f}{\partial x}\right|_{(x,y)=(a,b)}
と書くとすると, これは関数 f のグラフ上の点 (a,b) における x 軸に平行な接線 A の傾きを表す.
これは z=g(x,y) などと表されるものとする.
したがって,
\displaystyle \left.\frac{\partial f}{\partial x}\right|_{(x,y)=(a,b)}dx
は, xa から dx だけ増加した場合の接線 A の z 座標の増加量を表す.
\displaystyle \left.\frac{\partial f}{\partial y}\right|_{(x,y)=(a,b)}dy
も同様.
すると,
\displaystyle \left.\frac{\partial f}{\partial x}\right|_{(x,y)=(a,b)}dx+\left.\frac{\partial f}{\partial y}\right|_{(x,y)=(a,b)}dy
は, xa から dx, yb から dy だけ増加したときの接平面z 座標の増加量を表すことになる.
図があると分かりやすいが, 用意するのが面倒なので割愛する.

そういうわけで
\displaystyle df = \frac{\partial f}{\partial x}dx + \frac{\partial f}{\partial y}dy
は, x, ya, b を代入すると
xa から dx, yb から dy だけ増加したときの接平面z 座標の増加量」
を求めることができる式, ということになる.
簡単にいえば
xdx, ydy だけ増加したときの f の増加量の線形近似」
というわけだ.
dxdy が小さくなるほどにその近似の精度は高まる.

とりあえずはこのような理解で大丈夫だろうか.