全微分
全微分というのがよく分からない.
ネットで調べてみても色々に書いてあって統一性がない.
「解析概論」を読み返してみよう.
とりあえず, 式から分かることをまとめてみる.
と についての 2 変数関数 について
を, 関数 の全微分と呼ぶ, らしい.
場合によっては変数に を含んでいたりして, 全体を で割ったもの も全微分と呼ぶとか何とか.
の , に , を代入したものを
と書くとすると, これは関数 のグラフ上の点 における 軸に平行な接線 A の傾きを表す.
これは などと表されるものとする.
したがって,
は, が から だけ増加した場合の接線 A の 座標の増加量を表す.
も同様.
すると,
は, が から , が から だけ増加したときの接平面の 座標の増加量を表すことになる.
図があると分かりやすいが, 用意するのが面倒なので割愛する.
そういうわけで
は, , に , を代入すると
「 が から , が から だけ増加したときの接平面の 座標の増加量」
を求めることができる式, ということになる.
簡単にいえば
「 が , が だけ増加したときの の増加量の線形近似」
というわけだ.
と が小さくなるほどにその近似の精度は高まる.
とりあえずはこのような理解で大丈夫だろうか.